冷えについて【その2】
では、どうしらた冷えを解消できるのでしょうか?
解消法や対策にはいろいろありますが、当院にお越しの患者さんには、特に次のようなアドバイスをしています。以下にその一例をあげておきますね。
5つの首を温める!
人には5つの首があります。わかりますか…?熱を体外に逃がさないため、冷たい外気が体内に入らないために、この5つの首(頚、両手首、両足首の5か所)を温めましょう。
まず、頚(うなじ)を温めるのが効果的。室内外問わずタオルやストールを首に巻くと、それだけで体が温まりますよ。寝る時もね!
靴下は、重ね履きを!
汗を吸収・発散する効果が高いシルクの5本指ソックスの上に、血流を圧迫しないゆるめの靴下を重ね履きするのがオススメです。
デコルテのセルフマッサージを!
左右の鎖骨の下で乳房の上(デコルテといわれる部位)をセルフマッサージで筋肉ゆるめます。ここには、リンパが最終に戻ってくる左右の静脈角といわれるところがあるのです。血液だけじゃなくリンパも含む循環器系の流れが悪くなると冷えだけじゃなくむくみの原因にもなりますよ。
体を温める食材を積極的に摂りましょう!
にんにく、生姜、ネギ、ニラ、玉ねぎ、南瓜、山芋、ニンジン、カブ、くるみ、クリ、根菜類を加熱することで体を温める食材になります。この季節、やっぱりお鍋ですね。
食材を選ぶ条件に、温かい土地で取れる食材(野菜・果物)は避けましょう!からだを冷やすことになりますから…。一日に何杯もコーヒーを飲むのもNGですよ。
血液をドロドロにしない!
チョコレートなど甘い物をたくさん食べていると血液がドロドロになり末梢の血流が悪くなります。
入浴方法を見直しましょう!
シャワーだけや烏の行水(熱いお湯に短時間入っただけ)では、からだの芯から温まりませんよ。42℃で10分入浴をしてみてください。この入浴法は温まりますよ。41℃で15分入浴でもOKです。
ただし、心臓に負担のかかる人は、浴槽のふたをして(顔だけ出して)半身浴でも効果ありますよ。
適度な運動をしましょう!
寒いからといって、部屋でじっとしていてはダメです。ストレッチや軽度の筋トレでもいいので、からだを動かしましょうね。
このように、ちょっとしたことで冷えって改善できるんですよ。
この冬は、さっそく内臓を温めて“脱・冷え”を目指しましょう!