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乳酸について…【その2】

糖質は乳酸を発生しますが、脂質は乳酸を発生しない

 では乳酸の発生メカニズムについて、ちょっぴり難しいお話を…。
 筋肉は、糖質(グリコーゲンやブドウ糖など)や脂質を燃焼(代謝)して、運動のためのエネルギーを作り出します。運動の強度が高いほど、糖質が多く使われるというデーターがあるのですよ。
 代謝の過程で糖質は乳酸を発生しますが、脂質は乳酸を発生しないのです! ということは、運動の強度が高いほど、糖質が多く消費されるようになり、乳酸が多く発生するようになるのです。ここから、だんだん難しくな〜るけど、ついて来て下さいよ!でも、メチャややこしい内容は省略しますね。

糖質代謝は「解糖系」と「酸化系」の2つの段階がある

 このように糖質代謝と脂質代謝があり、糖質代謝は第1段階「解糖系」、第2段階「酸化系」の2つの段階に分かれます。

解糖系の特徴はつぎのとおりです。

 ・代謝に酸素を必要としない(筋トレなどの無酸素運動行われる代謝)
・代謝のスピードが速く、すぐにエネルギーを作ることができる
・糖質は、最終的に乳酸になる
・作られるエネルギーの量は少ない

◎次に「酸化系」では、第一段階で発生した乳酸を酸化して、エネルギーを作り出します。

酸化系の特徴は次のとおりです。

 ・代謝に酸素を必要とする(ランニングなどの有酸素運動で行われる代謝)
・代謝のスピードが遅く、エネルギーを作るのに時間がかかる
・乳酸は、最終的に二酸化炭素(CO2)と水(H2O)になる
・大量のエネルギーを作ることができる

話が長くなりそうなので続きは
乳酸について…【その3】はこちら > 

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