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乳酸について…【その1】

疲労した身体の血液中には乳酸が増えている

みなさんが乳酸についてご存じなことは、
・運動をしたら筋肉に乳酸が溜まって疲れの原因になるとか
・乳酸は、老廃物だ!とか
・筋肉が固くなっているのは、乳酸のせいだ!とか…etc.
疲労物質という悪者扱いをされているんじゃないかな〜?と…「乳酸=疲労物質」と言われるようになったのは、「疲労すると血中に乳酸が増える」という100年ほど前の実験の結果だけ。わかっていたのは「疲労した身体の血液中には乳酸が増えている」という事実だけでした。

 それが「乳酸が肉体を疲労させる」というような形に変わり、「乳酸=疲労物質」と言われ続けてきたのです。 このように昔の研究の結果では、悪者でしたが、現在は研究が進み、悪者ではなく疲労回復物質(正義の味方?)と言われるようになっているんですよ。

 でも、まだ現在もいろんな文献に、運動後の筋肉痛はこの「乳酸」が体内で溜まっている時に起きると言われ、「乳酸」は身体に悪い影響を及ぼすと記されているものを目にすることがあります。 生化学や運動生理学などは、日々研究が進み、定説が間違っていたということが、今までにも多々ありましたね。(例えば、運動中に水を飲んではいけない!とか、足腰を鍛えるためのうさぎ跳びとか、足を伸ばしての腹筋運動などなど) 乳酸についても、そのひとつですよ。
 最新の正しい情報をいち早く取り入れ、間違った知識を訂正しましょう!

続き 乳酸について…【その2】はこちら > 

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